「内部監査って、どんなところを見ればいいの?」「毎回、同じような指摘ばかり受けてしまう…」
そんな悩みや不安を感じていませんか?
ISO9001の内部監査は、規格のルールや手順が“現場で本当に守られているか”を確認し、会社全体をより良くしていくための大切な活動です。
とはいえ、実際には「現場とルールのズレ」や「日常業務の“うっかり”」が原因で、つい同じようなミスや指摘が繰り返されがち。
この記事では、現場視点で本当に多い「内部監査の指摘事項」10選と、それを未然に防ぐためのポイントを分かりやすく解説します。
内部監査を“ダメ出し”で終わらせず、「現場改善のヒント」に変えていきたい方は、ぜひご一読ください。
内部監査とは?(定義・目的)
内部監査とは、自社のルール(QMS)がきちんと運用されているかどうか、実態と文書がズレていないかを社内で点検・確認する活動です。
目的は「規格適合の確認」だけでなく、「現場の課題発見」と「継続的な改善」につなげることにあります。
内部監査で“よくある指摘”10選
- 手順通りに作業していない
- マニュアルや手順書はあるけれど、実際の現場は“自己流”になっている
- 記録の未保存・記入漏れ
- 点検記録・検査記録・教育記録などが抜けている、保存場所がバラバラ
- 文書(手順書・規定)が古いまま
- 現場で最新版が使われていない、旧版が残っている
- 是正・再発防止の実施漏れ
- 不適合やクレームに対して、原因分析や再発防止が曖昧・未実施
- 力量・教育記録の不足
- 資格証・教育履歴がそろっていない、更新記録が抜けている
- 不適合品管理があいまい
- NG品の隔離や識別が徹底されていない
- 内部監査自体が“形だけ”になっている
- チェックリストを埋めるだけで、実態確認や現場ヒアリングが足りない
- 法令・規制要求事項の未確認
- 関連法規や社内ルールのアップデートが現場に伝わっていない
- 外部委託や仕入先の管理が不十分
- 業者評価・契約管理・外注先の監査ができていない
- 改善活動・提案の証跡が見えない
- 改善案が「出しただけ」で、実施や効果の記録が残っていない
よくある指摘=現場の“リアルな声”
これらの指摘は、日々の慣れや“やったつもり”から生まれやすいです。
**「何となく回っているけど、よく見たら穴だらけ」というのが内部監査の現実。「指摘された=ダメ」ではなく、“現場改善のヒント”**と前向きに捉えることが大切です。
指摘されないためのポイント
- 現場と手順書・ルールが一致しているか、定期的に現場ヒアリング・現認でチェック
- “やった証拠(記録)”は必ず残す習慣をつける
- 指摘や改善案は“やりっぱなし”にせず、実施・効果まで追跡する
- 監査前だけでなく、普段から現場とコミュニケーションをとる
【まとめ】
- 内部監査でよくある指摘は、日常業務の“うっかり”や“慣れ”から生まれる
- 指摘は「現場改善のチャンス」として前向きに活かすことが大切
- “ルールと現場のギャップ”を埋めるのが監査員・事務局の腕の見せ所!

まっつぁん
指摘はダメ出しじゃなく、“伸びしろ”の発見です!
次回予告:
「サーベイランス・更新審査で“よくある指摘”10選」です。
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