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【ISO9001】サーベイランスで“よくある指摘”10選

✏️ISO9001

サーベイランス審査(維持審査)は、「日常運用が本当に続いているか」を確認される年次イベント。
初回取得後、どうしても運用がマンネリ化・形骸化しやすく、
「去年も言われたのに、また同じ指摘…」という声も多いです。
ここでは、サーベイランスで本当によく指摘される項目10選と、その対策を紹介します。


サーベイランスで“よくある指摘”10選

  1. 内部監査・是正処置の“未実施・先送り”
    • 監査の未実施、報告書の未提出、是正処置が形だけ
    • 対策:監査計画を年初に立てて“期限管理”、是正は現場改善まで確認
  2. 文書・記録の保管不備・最新版管理漏れ
    • 古い版のマニュアル、記録紛失・未整理
    • 対策:定期的な棚卸・電子化の検討
  3. 品質目標の形骸化・未達成の放置
    • 目標だけ立てて、進捗フォローや評価なし
    • 対策:進捗会議・月例チェックで“目標を自分ごと化”
  4. 教育・訓練記録の不足、運用ギャップ
    • 新人教育やOJT記録が残っていない
    • 対策:教育は記録必須、現場で定期レビュー
  5. 手順書通りに運用されていない
    • 現場独自ルール化、標準手順と乖離
    • 対策:現場ラウンド・聞き取りで実態確認
  6. 不適合品の管理・分別ルールが守られていない
    • 不適合品が通常品と混在、区分表示が曖昧
    • 対策:現場パトロール・見える化の徹底
  7. リスク・機会の管理が“形式的”で実質運用されていない
    • リスクシート未記入、内容が前年のコピー
    • 対策:リスク見直しを定期化し、現場ヒアリングを反映
  8. 外部委託・外注先の管理記録が曖昧
    • 評価記録や連絡履歴が見当たらない
    • 対策:発注・受入時に必ず評価記録を残す
  9. 是正・予防処置が根本的になっていない(再発防止策が弱い)
    • 「注意喚起しました」で終わり、実効性がない
    • 対策:再発防止の“仕組み変更”まで追う
  10. トップマネジメントの関与不足・マネジメントレビュー形骸化
    • レビューが形式的、社長コメントだけで議論が浅い
    • 対策:実データや現場課題を共有し、経営課題と連動

まとめ

  • サーベイランス審査での指摘は「日常運用のズレ」や「形だけ運用」がほとんど
  • “証拠・記録”と“現場の声”の両方を準備しよう
  • 毎年同じ指摘が出ないよう、PDCAで“継続改善”を意識
まっつぁん
まっつぁん

日々の運用を「当たり前」にせず、現場の声に耳を傾けることが、指摘ゼロへの近道です!

次回予告:ISO9001運用を“楽”にする工夫10選予定です。

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