第1章:自由に生きるために…わいがFIREを目指す理由

コロナ禍、社会のルールが激変したとき、在宅勤務や通勤ラッシュ回避の時間差出勤が導入された。
正直、あれはあれで快適やった。わい的には「これでええやん」って思ってた。

でも2年ほど前、コロナが明けて出社が“当たり前”に戻ったある日、会社から通達が出たんよ。
「9時以降の出勤はしないでください」って。
つまり遅出出勤はあかん、と。

「え? 意味わからん……なんで戻すん?」

その瞬間、わいの中で何かが切り替わった。
せっかく柔軟な働き方ができてたはずやのに、まるで何もなかったかのように元通り。
時代は進んでるのに、会社だけは昭和にUターン。
「このまま一生ここに時間を捧げててええんか?」って思ったんよな。

もちろん、人を助けたい気持ちはある。
仕事でも後輩のフォローはするし、頼られたらできる限り応えたいとも思ってる。
でもそれと同じくらい、自分の時間も大事やん。
だって、いつ死ぬかなんて誰にもわからんのやから。

助けたい。でも、自分を犠牲にしすぎたくない。
わがままかもしれんけど、それが正直な気持ちや。

そんなときに出会ったのが、両学長の本。
「経済的自由」って考え方やった。

最初は「お金持ちの話やろ?」って思ってた。
でも読んでるうちに、YouTubeも見まくってるうちに、
「あれ? 残業せんでも生きていけるんちゃう?」って気づいたんよ。

自分、思ってたより無知やった。
働いて、残業して、給料もらって、使って、また働く——そんなループ。
でも、ほんまにそれしか道ないんか? って思って、勉強を始めた。

FP3級の資格も取った。やっと「スタートラインに立てた」って実感したな。


昔は銀行に預けとくだけで年利4%ついた時代があった。
そら投資なんてせんでも良かった。
でも今は違う。インフレは進むし、税金も上がる一方。
昔の価値観のまま生きてたら、これからどんどんしんどくなるのは目に見えてる。

「もっと早く知ってたらなぁ」って、これを知ったわいらの世代はよく言う。
でも、今の若い子たちはまだ間に合う。
ネットもある、情報もある、選択肢もある。

若い子たち、みんなめっちゃ頑張ってるやん。
でもその頑張りが、お金に直結せえへん現実がある。
その一方で、わいみたいな“年寄り(自称)”が、あんまり役立ってへんのに高い給料もろてるの、なんか申し訳なくなることもある。

ほんまは、頑張ってる人がちゃんと報われる社会であってほしい。
だからこそ、「お金の話=タブー」やなくて、
ちゃんと知識をつけて、自分で選べるようになってほしいんよ。


これが、わいがFIREを目指した理由や。

これからも、気づいたことを少しずつでも残していこうと思う。
誰か一人にでも届いたら、うれしいな。

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