「ISOってよう聞くけど、結局なんなん?」
そんな素朴な疑問から、私の“事務局員ライフ”はスタートしました。
いざ担当になってみれば、そこはマニュアルと監査に追われる“迷宮”の世界——。
今回は、社畜時代に“なりゆき”でISO9001事務局を任された私が、リアルな現場目線で「ISO9001って結局なに?」について語っていきます。
ISO9001ってなんやねん?ざっくり解説
ISO9001とは、国際的に定められた「品質マネジメントシステム(QMS)」の規格です。
QMSとは、ざっくり言うと「品質を保つ・良くするための、会社全体のしくみ」のこと。
キーワードは、「顧客満足」と「継続的改善」。
製造業だけでなく、いまやサービス業や中小企業にも広がっていて、かんたんに言えば、「品質をちゃんと管理して、ちゃんと良くしていこうね」という世界共通のルールブックです。
実際、規格書読んだらフリーズした件
……と、キレイに説明してみたものの、
初めてISO9001を読んだ時の感想はこれ。
「正論っぽいけど、専門用語多すぎてよくわからん」
「ていうか、これ現場でどう活かせばいいの?」
はい、頭の中、完全にフリーズしました。
たとえば――
- 「適用範囲」……うち全部に関係あるんか?
- 「文書化された情報」……なんやそれ、Excelのことか?
- 「品質方針」……標語みたいなん書けってこと?
上司に聞いても「過去のファイル見といて」だけ。
見たところで疑問は深まるばかり、聞く相手もおらず……はい、地獄の入口に両足突っ込みました。
でも、結局なんとかなった話
そんなこんなでスタートしてしまった事務局員ライフ。
でもあるとき、今の事務処理の流れをよく観察して、規格書と見比べてみると……
「これって、ISO9001のあの要求事項に当てはまるじゃね?」
という場面がちょこちょこ出てくることに気づいたんです。
無理に新しく何かを作るのではなく、いまある業務のやり方とISOを結びつけるようにすればよかったんです。
その結果、ISOのために事務処理を増やすことを抑えつつ、ISO対応することができました。
これから担当される方へ
「ISO」と聞くと、どうしても堅くてめんどくさいイメージが先行しがち。
でも本当に大事なのは――
完璧を目指すことではなく、自分たちのやり方に合った運用ができているかどうかを考えた対応が大事です。
ISO9001とは、「正論と実務のギャップをどう埋めるか」の修行。
地獄の入口から始まった、まっつぁんの事務局員ライフにも――
小さな達成感や、社員とのつながり、そして自分の成長の手応えがありました。
💡心に留めておきたい3つのこと
✅ ISOにビビらないこと
✅ 監査員やコンサルの言いなりにならないこと
✅ “やらされてる感”を出さない工夫をすること
完璧を目指さなくても大丈夫。できることから一歩ずつ、前向きに取り組めばOKです!

監査員の指摘は、“あなた個人”へのダメ出しではなく、会社全体へのアドバイスです。
だから気負いすぎず、「ISOの要求事項」と「実際の現場業務」を自分なりにうまく結びつけて、柔軟に解釈してみましょう。
📌 次回予告
次回はもう少し具体的に、**「QMSって結局なに?」**を掘り下げていきます!
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