「プロセスアプローチって聞いたことあるけど、結局なに?」「マニュアルや審査の時だけ気にしてるけど、普段は使えてない…」そんな方でも、仕組みとして現場に根付かせるコツまで、やさしく解説します。
プロセスアプローチとは?(定義・目的)
- プロセスアプローチとは 組織の活動を「プロセス(仕事の流れ)」としてとらえ、それぞれのプロセスが“どのようにつながり、目的を果たしているか”を明確にする考え方。
- 目的 各部門・業務をバラバラに管理するのではなく、“全体の流れ(システム)”として最適化し、顧客満足や品質向上につなげる。
プロセスアプローチの進め方(STEP形式・具体例)
- プロセスを洗い出す 例:受注→製造→検査→出荷、など主要な業務を“流れ”で書き出す
- 各プロセスの「インプット」と「アウトプット」を明確にする 例:受注のインプット=顧客からの注文書、アウトプット=製造指示書
- つながり(関係性)を見える化する プロセスマップやフロー図で図示
- 管理方法・責任者を決める どのプロセスを誰が担当し、どんな指標(KPI)で管理するかを設定
- 改善活動(PDCA)を回す トラブルやミスが出たとき、どこで“つまずいたか”をプロセス単位で見直す
よくあるミス・監査指摘(事例・対策)
- 事例1:プロセスの“つながり”が曖昧 →部門ごとの仕事が“独立”していて、どこがボトルネックかわからない
- 事例2:「プロセス=部署」だと思っている →業務の流れ(実際のやり取り)が抜け落ちてしまう
- 事例3:プロセスマップだけ作って満足 →実際の運用・改善につながっていない
対策:
- 定期的なプロセスレビューや現場ヒアリングを実施
- 改善例を「見える化」して共有する
フォーマット例
- プロセスマップ(例)
- インプット/アウトプット表(例)
まとめ
- ポイント1:プロセスアプローチは「つながり」を意識して全体最適化
- ポイント2:実際の仕事の流れを見える化することが重要
- ポイント3:現場の声や運用を定期的に振り返ることが定着のコツ
一言: “プロセスアプローチ”をただのマニュアル作りで終わらせず、「現場で本当に使える仕組み」に育てましょう!
次回予告: 「力量と教育」についてです。
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