サーベイランスとは?

✏️ISO9001

サーベイランス(Surveillance Audit)は、ISO認証を維持するための定期審査のことです。通常は初回認証取得後1年目・2年目に行われる外部審査であり、3年目に再認証審査が行われます。

目的は、企業の品質マネジメントシステム(QMS)が継続的に運用・改善されているかを確認すること。審査機関の審査員が訪問し、現場の状況・記録・手順の実行状況をチェックします。


サーベイランス対応の進め方(STEP形式)

STEP1:審査日程の調整

  • 審査機関から候補日連絡 → 事務局が関係部署と調整
  • 現場が繁忙期のときは、説明可能な範囲で事前相談を

STEP2:審査計画の確認

  • 審査範囲やインタビュー対象部署の確認
  • 審査員の人数と所要時間を把握

STEP3:必要な記録・書類の準備

  • 以下はよく確認される項目:
    • マネジメントレビュー記録
    • 内部監査記録
    • 不適合・是正記録
    • 目標と実績、改善活動
    • 品質方針・教育訓練記録
    • 変更管理に関する記録 など

STEP4:現場への周知・事前説明

  • 「今年のサーベイランスではこういう観点で見られるかも」といった勘どころを共有
  • 対応マニュアルを現場向けに要約するのもおすすめ

STEP5:審査当日の対応

  • 事務局が受付と流れの管理
  • インタビューの際、担当者が緊張しないよう事務局が同席してサポート

STEP6:審査後の対応(是正処置)

  • 指摘事項があれば、原因分析 → 是正処置 → 証拠提出
  • 審査機関からの報告書に基づいて期日までに対応

よくあるミス・監査指摘

よくある指摘例原因対策
マネジメントレビューが形骸化定期開催していない or 実施内容が薄い年1回の開催を徹底+改善テーマを必ず議論
内部監査の記録が不足実施していても記録を残していない監査チェックリスト+結果報告書をセットで保管
不適合の是正が表面的「注意喚起した」で終わっている再発防止策+再発防止効果の確認まで追う

まとめ

✅ サーベイランスは「日常運用のチェック」
✅ 事前準備と関係者の連携が成功のカギ
✅ 指摘が出ても焦らず、原因分析→対策提出が基本

👉 次回は、「是正処置ってどうする!?」です。

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