物心がついた頃から、私はラジオが好きでした。
特にオールナイトニッポンは、生放送でも録音でもよく聴いていました。
社畜まっただ中で、自分の時間なんてほとんどなかったある日、
ふと耳に飛び込んできたのが、乃木坂46・新内眞衣さんのANN0(オールナイトニッポン0)でした。
なぜあんなに心に残ったのか、自分でもうまく説明できません。
でも、あの声や空気感に、なんだか支えられた気がしたんです。
それから毎週聴くようになり、気づけば乃木坂46にもハマっていました。
ANNの企画で2期生ライブの話が出て「ライブ行ってみたいな」と思い始めた頃、ちょうどコロナ禍に突入し、惜しくも2期生ライブは幻となってしまいました。
そして月日は流れ、ついに訪れた新内さんの卒業発表。
ANNでその発表があった時、「新内さんを推していた方が亡くなっていた。明日が来るのは当たり前じゃないと思い、握手会なども休まず頑張った」というエピソードを聞きました。
その時、
「確かに、毎日を大切に生きていかなきゃいけない」
と強く思い、絶対に卒業セレモニーには参加しようと抽選に申し込んだものの…
結局、卒業セレモニーにも参加できませんでした。
アイドルとしての新内さんを生で見ることは叶いませんでした。
……悔しかったです。
でもそこで気づいたんです。
「推しは、推せる時に推さなきゃ後悔する」と。
その後も乃木坂のライブに行きたいと思いながら、
「一人で行ったら浮くんじゃないか…」と、またどこか気が引けていました。
そんなとき、会社の若い子と飲みに行った際、話のネタに困って聞いてみました。
「乃木坂のライブって、一人で行っても大丈夫かな?」と。
すると返ってきたのは「え?一人で行くのが普通じゃないんですか?」という一言。
その言葉で、なんだかスッと肩の力が抜けました。
そうなんだ…
それからは一人でも、乃木坂や櫻坂のライブに積極的に行くようになりました。
特にアンダーライブは、今の私にとってかけがえのない空間になっています。
私にとってライブや推し活は、自分の感受性を解放できる場所です。
人混みが苦手で、少しコミュ障気味な私にとって、
周りを気にせず没頭できるその空間は、
「自分の意思で今をちゃんと生きている」と実感できる大切な居場所です。
FIREを目指す上で、推し活の費用が足かせになることもあります。
でも、お金はただ貯めているだけでは“価値”は生まれません。
「自分にとって何が一番大切か」に気づいた今、
私は、体力が続く限り推し活を続けていくと決めました。
あなたにとって“推しごと”って何ですか?
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