ISO9001を担当することになって「文書管理」「記録管理」ってどこまでやればいいの?と悩んでいませんか?
この記事では、どこまで厳密に管理すれば十分なのか、現場に合った落としどころを、実体験とともに解説します。
**“やりすぎ”も“やらなさすぎ”もダメ!**自社にちょうどいいバランスを見つけるヒントがわかります。
文書・記録管理とは?(定義・目的)
- 文書管理:運用に必要なルールや手順書など、「これに従って業務を進める」ための“生きている文書”をきちんと管理すること
- 記録管理:実施した証拠(チェックリスト、日報、点検表など)を残し、「ちゃんとやったよ」と説明できるようにすること
目的は?
・業務の迷子を防ぐ
・トラブル時に「証拠」が出せる
・継続的改善や、監査時の説明がしやすくなる
文書・記録管理の進め方(STEP・具体例)
- まず「本当に必要なもの」だけ選ぶ
→ 「ISOのためだけ」になっていないか見直す - 管理ルールを決める
→ ファイル名ルール、保管場所、最新版管理、保存年限など - 誰でもすぐ見つけられる状態にする
→ フォルダ整理・アクセス権設定・現場配布 - 記録は“残しやすく・探しやすく”を優先
→ 紙かデジタルかは現場に合ったやり方でOK - 不要なものは定期的に廃棄・削除
→ 「なんでも永久保存」はやめる
よくあるミス・監査指摘(事例・対策)
- どこに何があるか分からない
→ フォルダ名・ファイル名を統一、台帳や索引をつける - 最新版が分からない/古い手順書が現場で使われていた
→ バージョン管理(更新日・改訂番号の記載)必須 - 記録が見つからない/保存年限を守っていない
→ 保存年限のルール化、廃棄記録の保存
まとめ
- 必要なものだけ管理、現場に合った方法で運用
- バージョン管理と保存年限は必ずルール化
- “やりすぎず・やらなさすぎず”自社サイズの運用が◎

まっつぁん
ISOの“型”にこだわりすぎず、現場で無理なく続くやり方を模索してみてください。
次回は「不適合品の取り扱いとその後の処理」の予定です。
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