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「不適合品って何?」から始めた事務局5年のリアル|ISO9001 現場の判断基準

✏️ISO9001

「不適合品って、結局何やねん」

事務局になりたての頃、規格書を読んでもよくわからんかった。現場で聞いても誰も知らんかった。しかも実際に不適合品として認定することもほとんどなかった。

「思想だけあって器がない状態」——それがまっつぁんの現場のリアルやった。

この記事では、そんな経験をもとに「不適合品とは何か」の判断基準から、現場での取り扱いフロー、監査で指摘されやすいポイントまで、事務局5年の視点で解説します。


不適合品とは?(定義・目的)

不適合品とは、要求事項(仕様・基準・約束した品質など)を満たしていない製品やサービスのこと。 ISO9001では「不適合の管理」が明記されており、不適合が発生した場合は社内で明確に識別・隔離し、原因を明らかにした上で適切な処置を行う必要があります。

【目的】

  • 不適合品の流出(顧客への出荷、次工程への渡し)を防ぐ
  • 原因を明らかにして再発防止につなげる
  • 品質マネジメントシステムの信頼性向上

不適合品の取り扱いフロー(STEP形式)

  1. 不適合の発見・報告
     現場・検査担当・クレーム受付など、誰が気づいてもすぐに上司や担当者へ報告。
  2. 不適合品の識別・隔離
     他の良品と区別できるよう、タグや専用エリアで識別。物理的に分けて混入を防止。
  3. 記録の作成
     不適合発生の内容・発生日時・数量・原因(分かる範囲)・担当者を記録(不適合品管理表など)。
  4. 処置の検討・実施
     - 補修・再加工できるか  - 廃棄か  - 特別採用(基準外でも顧客と合意のうえ使う)か
     を現場責任者・品質管理担当と協議し決定。
  5. 処置後の記録・再確認
     再加工した場合は再検査・再確認を行い、OKなら良品化、NGなら再度不適合品として管理。
  6. 原因調査・再発防止
     一定量・重大な不適合は原因調査を行い、是正処置(仕組み・ルールの改善)まで検討。

よくあるミス・監査指摘(事例・対策)

【事務局のリアル失敗談】

うちの現場では「不適合品ゼロです」が当たり前やった。でも実際はゼロやなくて、問題が出たらすぐ修正して終わり。記録なし、原因分析なし、再発防止なし。審査員に「不適合品ゼロというのは本当ですか?」と突っ込まれて、初めて「あ、これアカンやつや」と気づいた。

  • ミス事例1:識別タグを付け忘れ、良品と混ざった
     → 現場で識別徹底、隔離ルールを明文化
  • ミス事例2:不適合発生記録があいまい・記載漏れ
     → 記録フォーマットを統一、記載漏れチェックリスト設置
  • ミス事例3:原因不明のまま繰り返し発生
     → 一定件数・重大インシデントは必ず原因調査・報告会議
  • 監査指摘例:「再発防止までできていない」「処置記録が残っていない」
     → 是正処置・再発防止の流れを業務マニュアルに反映し、運用まで徹底

ツール・フォーマット例

  • 不適合品管理表(記録例)発生日製品名数量不適合内容処置担当者再発防止策2025/7/1A製品5個寸法不良再加工田中検査治具調整
  • 識別タグサンプル
    • 赤色タグ/「不適合」スタンプ
    • 記入欄:品名、発生日、内容、処置
  • 原因調査書・是正処置報告書
    • 発生原因、対策、責任者、実施日

不適合品管理をもっと体系的に理解したい方には、この1冊が現場で役立ちます。規格の要求事項を噛み砕いて解説してくれているので、「規格書を読んでも意味わからん」という方にこそおすすめです。

まとめ

  • 不適合品は必ず「識別・隔離・記録」することが基本
  • 処置後も再確認と記録を残し、流出防止を徹底
  • 重大事例は原因調査・再発防止まで実施し、仕組み改善につなげる

「不適合品ゼロ」は理想やなくて、記録して改善し続けることが本物のゼロへの道や。思想だけやなく、器も一緒に作っていこう。

まっつぁん
まっつぁん

不適合品の管理は「めんどう」でも、現場の信頼と品質維持には欠かせません。
指摘やトラブルが起きる前に、シンプルなルール化と習慣付けが大切です。

次回予告
「PDCAサイクルの本当の回し方」を予定してます。

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