〜品質マネジメントシステムって聞くだけでフリーズするあなたへ〜
QMSって聞いたことあります?
ISO9001の話になると、必ず出てくる「QMS」という言葉。
品質マネジメントシステムは英語で quality management system なのでその略称です。
正直、なんでもアルファベットで略称にすればいいというもんじゃないやろって思いますよね……
難しく聞こえますが、一言で言えば:
“会社の品質を保つための『しくみ』全体”のこと。
マニュアルだけでもなければ、ルールだけでもありません。
組織が「ちゃんといい製品・サービスを提供する」ための、人・ルール・プロセスの総まとめです。
もうちょい具体的にいうと…
QMSとは、例えば以下のようなもの全部ひっくるめた「全体のしくみ」です:
要素 | 具体例 |
---|---|
方針 | 「うちは○○を大切にしてます」的な品質方針 |
目標 | 「今年のクレーム件数ゼロを目指そう」などの品質目標 |
ルール | マニュアル、手順書、チェックリストなど |
実行 | 作業そのもの、検査、記録の保管など |
確認 | 内部監査やレビュー、是正処置など |
継続的改善 | 不具合から学んで、仕組みをより良くしていく |
これらがつながって「回る」ように設計されたもの、それがQMSです。
QMSの目的は「書類を作ること」ではない
よくある誤解がこれ。
「ISOって、書類いっぱい作るんでしょ?」
「紙だけそろってても意味ないんじゃ?」
その通りです。目的は“書類をそろえる”ことではなく、“現場をよくする”こと。
QMSは「実際にうまく回っているか?」が一番大事です。
だからISO9001は「運用」がポイント
ISO9001は、このQMSをどう作って、どう運用して、どう改善していくかを定めたルールブックです。
なので、ISO認証のためだけに形だけ整えるのではなく、
- 現場に合った仕組みになってるか?
- 形だけで終わってないか?
- 改善サイクルがちゃんと回ってるか?
が、審査でも実務でも問われます。
QMSとは「しくみ」であり「文化」
会社の中で「いい仕事をするための当たり前」を整えて、根づかせる。
それがQMSの本質です。
ISO9001の本質を一言で言えば、
「建前にしない。現場まかせにしない。」
QMSはそのための“地図”であり、“習慣”です。
📌 次回予告
次回は、はじめて聞いたら意味のわからない**「内部・外部の課題ってどう扱うべき?」**です!
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